葬式

2005年2月4日
たくさん親戚もいたし、みっともないから
葬儀が終わるまでは絶対に泣かないと決めてた。

実際、棺に入ったパパの死に顔を見ても涙は出なかった。

でも、いざ、パパの棺が出棺される・・・という段階になった途端
私は急に泣き崩れてしまった。

本当に涙が止まらなかった。
これからパパの死体が燃やされて、本当にこの世からいなくなってしまうんだと思った瞬間、止まらなくなった。

みんなが見てる。
こんな泣き方するなんて、私じゃない・・と思ってても、嗚咽が止まらなかった。
子供みたいな泣き方だった。

私は、たった一人の娘だったから。
パパが可愛がってくれた、たった一人の娘だったから。

みんなが気の毒そうに私を見てた。
やさしく接してくれた。

その優しさが辛かった。優しくしないでほしかった。
今にも壊れそうな私に、救いの手を差し出さないでほしかった。

でないと、緊張の糸が切れてしまうから。
せっかく明るく振舞ってたのに、私は立てなくなってしまうから。

お葬式でやらなきゃいけないことはたくさんあった。
疲労困憊してる母に代わって、お金のことや会場のことやお坊さんとの打ち合わせや
やらなきゃいけないことはたくさんあった。

まだ泣くな。まだ泣くな。まだ終わっちゃいない。

何度も言い聞かせた。


泣いたら終わりだ。立てなくなるぞ。

何度も言い聞かせた。





葬儀は無事終わった。

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